糖質依存と戦うことはとても大変。

私自身が 少しその傾向がある為、
ガマンさせるなんて かわいそう
という気持ちが働いてしまって、尚更のこと・・・

facebookで見かけた精神科医 藤川徳美さんの記事などをフォローしているうちに
食生活 栄養バランスの大切さが だんだんわかってきて 
ただガマンさせるのではなく 戦い方があるんだな
と 痛感してはいるけれど

忙しさに追われ
費用の問題もあって 
大切なことがまだ実行できなくて ウロウロしている

それでも、10月に思いきって購入した高価なビタミン剤だけは なんとか続けさせているせいか
できるだけ外食しないですむように バランスを考えた手作りご飯を用意しているせいか
Mの精神は かなり安定しているように思う

そして私は、
この間の Yくんとの一件以来 Mに
「言い返すこと」を 勧めている

まずは親を相手にして 
イヤだと思うことや おかしい 間違っていると思うことには
ガマンしないで言い返したり 反論するようにと

Mが私に反論したり反発してきた時には できる限り否定せず
「あっ 自分の意見が言えたね!いいねー。」
みたいな感じで

ガマンするからストレスになる
ガマンするから病気になる 暴力になる

成長期に あまりにもたくさんのことを ガマンさせてしまった
Mの境界線を侵略していた

そのことを 私は親として 反省してもしきれないほどだけど
今からでも なるべく手を放そうと 努めている

ゆっくり ゆっくりな歩み

Mは今 何もしていないように見えたりもするけど
退院して 自由を少しずつ味わい始め
本当の自分を見つけようとしているのかもしれない

M 顔色を変える

職場の人から頂いた 大きなバウムクーヘン
全体がキャラメリゼに覆われて 身体に悪いんじゃないかしらと思うほど 甘そうだったので
皆で少しずつ食べようと思って 冷蔵庫の最上段に隠しておいたのに

Mは 私の留守中にそれを見つけ 一人で全部食べてしまった
バウムクーヘン美味しかった ご馳走さま」
仕事中に そんな屈託ないメールが届いた時は 笑ってしまったけど

家に帰ってみると
私が 待てなかったら一人で食べるようにと言って用意しておいた夕食には箸をつけず
ホールケーキほどの大きさのバウムクーヘンを 一人で平らげてしまったと知り

厳しく怒らなくてはいけなかった

母親が用意した夕食があると知りながら それを無視して 食べたい甘いお菓子に飛びついたこと
バウムクーヘンがどんなに美味しくても 食べる時に家族のことを考えず  家族の分を残さなかったこと

頂きものだったのに
そんな思いやりの無い 本能的な 自分勝手なことをするなんて
そんな砂糖中毒のような 自制心の無い食べ方をするなんて

Mは 怒る私に 顔色を変えて謝り 心から反省している様子だったけど 

家族と暮らしたいなら そんな自己中心ではなく もっと家族のことを思いやって暮らして欲しいこと
そして
向精神薬には 食欲のコントロールを失わせて体重を増加させたり 血糖値を上げてしまう副作用もあるので
食生活には本当に気をつけなくてはいけないこと
その為に母さんは  日々心を砕いているのに 母さんの心を踏みにじるようなことはしないで欲しいこと・・・
など Mともう一度話し合った

あとで
あんなに怒った母さんを見るのは何十年ぶりだと言っていたけど

YくんとM

退院して2か月半が過ぎた。

多少のアップダウンがあるにしても Mはほとんど穏やかに過ごすことができている
デイケアと診察にも 病院の送迎バスや 公共バスを利用して通えている

一緒に暮らしていてわかることは Mは本質的にはとても穏やかな性質だということ
けれども 心に傷があるために
何かのきっかけで 怒りの感情が爆発しそうになったり
たまに どうしてそこまで と思うような恐れの感情を呈することがある

この間は
デイケアの帰りに 長年過ごした病棟へ 一人の友だちを尋ねたのだけど
歓迎されず されないどころか 
そんなことをされたら 健常者でも冷静でいられないだろう と思うような侮辱を受けて
とても傷ついて
帰って来てからしばらく荒れていた

「怒ってるってことを、Yくんに言ってもいいのよ。」
と言う私に
「言葉で言えない。殴るしかない。」
と話すM
そして 怒りと憎しみの矛先が 思ってもみない方向へ 向けられそうになる

心を痛めながら 話し合ったり祈ったりしていると
ピンポーン🎶 と
この日 我が家で一緒に祈ることになっていた友だちが 約束の時間になり 来てくれた

Mも心を開いている好きな人なので 2人だけで話したいと言って隣の部屋に入り
悩みを聞いてもらって 心が楽になった様子
本当に良かった

それにしても
10代で発症し 長年入院してきたMには 友だちがいない
病棟で知り合った たった一人の青年 Yくん
彼も理由があるから入院しているのに 仲良くして欲しくて 期待しすぎてしまうMが 不憫でならない

Mが退院する時 Yくんは
「僕も退院して Mくんの家で暮らしたいなあ。」
と言っていたらしい

退院したくても 帰る家が無いのだろうか・・・

ああ もっと大きい家だったら
私にもっとお金と時間があったら
YくんもTちゃんも呼んで みんなで一緒に暮らしたいなあ

健康面

Mは 薬を飲むようになってから 体重がとても増えてしまった

病院では
1週間2千円のおこづかいを ほとんど甘い物に費やしていたようで
退院したら 少し減るかなと思っていたのに
2か月たっても ほとんど変わらない

食べ過ぎているほどでもないと思うし
朝はバナナシェイクしか飲まないことが多いのに
腹部膨満がおさまらないのは
何か悪い病気にでもなっているのでは と思ってしまう

大量の向精神薬を飲んでいるので
思いがけない副作用や
家系的には考えにくい病気の可能性も 心のどこかには留めながら
甘い物や炭水化物を摂りすぎないように見張り
野菜ジュースや ヨーグルトシェイクを続け
祈りながら Mの食生活に目を光らせる毎日が続いている

Mの年末年始

年末年始は
Mが週三回通っているデイケアもお休みで
私も 家にいることが多かった

Mは 父親の休みの日は 体調がゆるす限り 海釣りに行き
一度だけ
「父さんに 釣り糸の置き場所のことで思いっきり怒鳴られた。」
と 電話をかけてきて私に訴えた以外は 大きなアップダウンはなく 
31cmのフグや 20cm級のセイゴなども釣れて ほぼ楽しく過ごせた様子

お正月なので (Mにとっての)弟と妹と姪っ子が来て 泊まったりしたけど
一緒に食事をしたり ボウリングをしたり
マイペースながら 小さな姪っ子にも時々やさしい言葉をかけるなど 
最後までみんなと仲良く 穏やかに過ごすことができて

思ってたより ずっと良かったから

「80点」

かな?

イエス様が父さんの背中に触れているよ

昨晩、
明日は雪が降りそうだというので
車を修理に出して 代車に乗っている主人は
代車の為に 1万5千円も出してチェーンを買ってきていた

それだけでも十分かわいそうなのに 案の定 夜中に雪が降り積って

明け方まだ暗いうちに 台所の方から
「痛い痛い痛い」
という主人の声がして 目が覚めた
飛び起きて見に行くと
雪の中でチェーンをつけている間に 指が冷えきって もう動かない 痛いと言ってガスの火であぶっている
凍傷になったら大変だと思い 慌ててお湯を出して温めた

慣れないことで 一つのチェーンに何十分もかかってしまったとのこと
指が動かせるようになってから 降る雪の中 もう片方のタイヤにチェーンをつけるのを 
起きてきたMと二人で見守るしかなく
朝食も食べず出かける背中に 二人で手を置いて 祈って送り出した

主人が出かけた後で 私が泣いていると Mが
「母さん イエス様が 父さんの背中に触れているよ。」
と言う