Aさんとの出会い

昨日 私は、姉からのメールで「良い所らしいよ。」と教えてもらったグループホームについて 知りたくなり、そのホームの運営母体であるキリスト教会に 電話をかけてみた。
電話に出てくれた人は、教会の牧師とかスタッフという人ではなく、思いがけず 普通の女性だった。
Aさんというその女性は、何か集まりがあって教会に来られていたそうで、電話が鳴った時 周りに何人かの人がいたのだけど、なぜかその日は 誰も出ようとしなかったらしい。
それで、
(私でいいのかしら・・・?)
と思いながら 受話器を取ってくれたことが 私たちの出会いになった。

神さまが下さった出会い。

初めてお話したのに、私たちは、午後にはもう、私たちの家で会っていた。
挨拶が済むなり、Aさんは
「一緒に神さまを賛美する歌を歌いませんか?Mさんも一緒に。」
と言ってくれて、
私たちは、一緒に賛美を歌い、聖書を読んで、いろいろな話をした。

Aさんの優しさと 純粋な信仰の表わし方に、Mも良い刺激を受けたようで、Aさんがおられる間に Mに変化が起こるのがわかった。
帰られた後、Mに笑顔が見られるようになり、祈る姿が見られ・・・
私が心配しショックを受けていた退行現象さえ やわらぎ始めたように感じられる
影響力があるって なんて素晴らしいことなんだろう

そして 昨晩はMは、薬を飲まなくなってからこんなに熟睡したのは初めてでは と思うほど、朝までぐっすり眠っていた

私の心にも、Mが退院して以来 ずっとあった緊張が ゆるむ感じがあり、
今朝 何ヵ月ぶりかで庭に出て 雑草を引いていると
Mがテラスで 苦しそうな顔をして唇を動かし 祈っているのが見えた

(どうしたんだろう?)と思いながら知らない顔をしていると
しばらくして、後ろから
「母さん。こっちを向いて。」
と呼ばれ

振り向くと 
Mは 私に向かって 土下座した

言葉はなく
ただ 長い長い 土下座だった

Mが病んで以来の 16年の 苦しかった思い出が去来し
私は胸がいっぱいになった

私はMを祝福し Mの上に これからいよいよ 主の祝福のわざが始まることを 宣言して祈った